猫背なのに背中が反っている?“反張姿勢”の意外な落とし穴と腰痛・肩こりの関係
2025年07月5日
「猫背=丸まってる」は誤解かも?
「猫背ですね」と言われたけど、鏡を見ると背中は反っているし、腰も沿ってる…。
「え、私って猫背なの?反り腰なの?」と混乱してしまう方、実はとても多いです。
一見すると「姿勢が良さそう」に見えるこの背中の反り。
でも実はそれが、慢性的な肩こり・腰痛・首の不調の原因になっていることも。
今回は、「反っているのに猫背」な姿勢、
いわゆる「反張姿勢(アンチポスチャー)」の仕組みと、それが体に与える影響について解説します。
目次
- 反張姿勢(アンチポスチャー)とは?
- なぜ反っているのに猫背に見えるのか?
- この姿勢が引き起こす不調
- 反張姿勢が起きる原因とは?
- 自分でできるセルフチェック法
- 改善には「力を抜く感覚」がカギ
反張姿勢(アンチポスチャー)とは?
反張姿勢とは、身体が前後に“極端に湾曲したような姿勢”のことを言います。専門的にはスウェイバック姿勢とも言います。
たとえば…
• 胸は張っていて一見きれいに立っているように見える
• でも腰は大きく反り、腹部は突き出ている
• 肩甲骨が開いて肩が前に巻き、首が前に出ている
このような姿勢の人は、背中が“反ってるのに”猫背のように丸く見えるため、自分では正しい姿勢だと思い込みやすいのが特徴です。

なぜ反っているのに猫背に見えるのか?
ポイントは「身体の湾曲バランス」にあります。
正常な姿勢では、
• 首(頸椎):前弯

• 背中(胸椎):後弯
• 腰(腰椎):前弯
というS字カーブが保たれています。
反張姿勢では、
• 首:ストレート〜前に突き出す
• 背中:強く後弯(猫背っぽい)
• 腰:極端に前弯(反り腰)
• 骨盤:前傾している
• 膝:過伸展(反張膝)
となり、バランスを崩しながら立っている状態です。
この姿勢が引き起こす不調
反張姿勢は、見た目以上に体に負担をかけます。
✅ 肩こり・首こり
• 頭が前に突き出ることで、首の後ろに常に負担がかかる
• 肩が巻き込むことで、僧帽筋や肩甲骨周囲が緊張しやすい
• 呼吸が浅くなり、首まわりの筋肉が補助的に働く
✅ 腰痛
• 腰椎が反りすぎて腰に圧縮力がかかる
• 腹圧が抜けてしまい、インナーマッスルが機能しない
• お尻が下がりやすく、骨盤周囲の安定性が低下
✅ 呼吸の浅さ・自律神経の乱れ
• 胸が張りすぎて横隔膜がうまく使えない
• 肋骨の動きが制限されてリラックスしにくくなる
• 寝ても疲れが取れない状態につながる
反張姿勢が起きる原因とは?
① 誤った「良い姿勢」教育
「胸を張りなさい」
「背筋を伸ばして」
「姿勢が悪いと印象が悪い」
子供の頃からこうした指導を受けていると、
“胸を張ること=良い姿勢”と誤解しやすくなります。
その結果、常に反った状態が習慣化してしまい、
自然と反張姿勢へと変化してしまうのです。
② 重心のズレ
反張姿勢の方は、重心がかかと側に偏っていることが多いです。
そうするとバランスを取るために、上半身を反らせて前に突き出すようになります。
③ 深層筋の機能不全
本来、身体を支えるのはインナーユニット(腹横筋・多裂筋・横隔膜・骨盤底筋)です。
このユニットが働かなくなると、外側の筋肉で頑張る必要が出てきて、
姿勢を“固めて支える”しかなくなります。
自分でできるセルフチェック法

簡単にできる「反張姿勢チェック」はこちら👇
✅ 壁立ちテスト
1. かかとを壁にくっつけて、背中を壁につけて立つ
2. お尻・背中・後頭部が自然に壁に当たるか?
3. 腰の後ろに「手のひら1枚分」が入るか?
👉 腰の隙間に手のひらが2枚以上入る人は、反り腰の可能性大
👉 肩や後頭部が壁から浮いてしまう人は、首・肩にすでに負担がかかっている状態
改善には「力を抜く感覚」がカギ
反張姿勢を改善するためには、
「姿勢を正す」ことよりも、「無意識の力みを抜くこと」が先です。

1. 重力に対して楽に立てているか?
→ 真下に力が抜ける感覚を再教育
2. 呼吸が自然に入るか?
→ 胸ではなく“お腹や背中”に広がるように
3. 首・肩・腰を“支える”のではなく“感じられる”か?
→ 感覚が戻ると、身体は自然に整いやすい
■ こんな人に多い!反張姿勢の傾向
• きれいに立とうと意識している人
• ダンス・ヨガ・バレエなどをしていた女性
• デスクワーク中心で姿勢を意識している人
• 健康意識が高いが「なぜか疲れが取れない」タイプ
無意識に“頑張って立っている”状態の人ほど、反張姿勢に陥りやすい傾向があります。
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■ まとめ|反ってるから良い姿勢、ではない!
「猫背です」と言われても、自分では反ってるつもり。
そのギャップにモヤモヤしている人は、
ぜひ一度、「反張姿勢」という言葉を思い出してみてください。
真の改善は、筋肉を固めることではなく、
感覚を取り戻すこと、そして“安心して力を抜ける体”をつくることです。
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