「疲れやすい」「腰が重い」は“脳のブレーキ”だった?神経系の誤作動が引き起こす体の不調とは

 

2025年06月27日

「慢性的な疲れ」「どこが痛いわけじゃないけどつらい」…その正体とは?

30代〜50代の女性からよく聞かれるお悩みが、「何をしても疲れが取れない」「腰が重だるい」「体がしゃきっとしない」といった症状です。

病院で検査しても「異常なし」。

マッサージを受けても、一時的に良くなってまた元通り。

もしかするとそれは、「筋肉の疲労」や「骨格の歪み」ではなく、“脳のブレーキ”がかかっている状態かもしれません。

目次

  • 脳のブレーキとは何か?
  • なぜ“ブレーキ”がかかるのか?
  • 感覚を変えることで脳の反応が変わる
  • 「治す」ではなく「戻す」という考え方へ

 脳のブレーキとは何か?

ここでいう“脳のブレーキ”とは、「これ以上動かすと危ない」「今は休ませよう」と、脳が無意識に体の動きを制限する反応のことです。

これは「中央感作」や「中枢性疲労」と呼ばれる現象で、

ストレス・睡眠不足・痛みの記憶・運動不足などが重なると、本来出せるはずの力や動きが“抑制される”のです。

この状態では、筋肉をほぐしても再び元に戻り、体の“だるさ・重さ”が抜けません。

こんなサインがある人は要注意!

不調で悩み 女性

• 寝ても疲れが取れない

• 何もしていないのに腰が重だるい

• 姿勢を気をつけても楽にならない

• 頭がぼーっとする・集中できない

• 痛みの場所が変わる/よくわからない

これらはすべて、神経系の誤作動や自律神経の偏りによって起こる可能性があります。

脳が「不調モード」に入りっぱなしになっている状態です。

なぜ“ブレーキ”がかかるのか?

人間の体は、脳が「安全」と判断すればスムーズに動き、力も発揮できます。

しかし、以下のような要因があると、脳は体を守ろうとして“制限”をかけてしまいます。

🔸 主な原因はこれ

スマホ触る 女性

• 過去のケガや痛みの記憶(例:ぎっくり腰の再発を脳が警戒)

• 慢性的な呼吸の浅さ(自律神経が交感神経優位に)

• 内臓疲労やホルモンの乱れ(感覚入力の誤差)

• 長時間の同じ姿勢(感覚のマンネリ)

• 情報過多による脳疲労(スマホ・ストレスなど)

これらは、筋肉や骨格の問題だけでは説明がつかない“脳と神経の防御反応”なのです。

例えば、内臓下垂×反り腰を“正解”と誤認識する脳のクセ

人の体は、意識している姿勢よりも「慣れている姿勢」を安全だと認識します。

つまり、反り腰・ぽっこりお腹・お尻が突き出たような姿勢でも、

それが長年の“標準”になっていると、脳はその姿勢を「正常」と判断してしまうのです。

すると、正しい姿勢に戻そうとしたときに、違和感・痛み・力が入らないなどの反応が出てしまい、

脳がブレーキをかけて「戻させない」ようにすることがあります。

これが、「良くしようとしても元に戻ってしまう」現象の正体です。

姿勢のタイプ

■ “脳の誤作動”が不調を固定化してしまう

この神経的な誤作動(=防御反応)は、以下のような不調と深く関わっています:

• 姿勢を戻すと腰が痛い

• 呼吸が浅くて腹圧が高まらない

• 腹筋に力を入れるとお腹が余計に突き出る

• 良かれと思って直したはずが、すぐに元の姿勢に戻る

これらは単なる筋力や柔軟性ではなく、脳と体のつながりにズレがあることを示しています。

感覚を変えることで脳の反応が変わる

このようなブレーキを解除するには、脳に「安全で大丈夫」と伝える感覚刺激が有効です。

🔸 例えばこんな習慣

• 足裏やお尻の感覚を1日3分だけ意識する

 → 床や椅子の触れている感覚を感じるだけでOK

• 目の動きを変えるエクササイズを取り入れる

 → 目を上下左右に動かし、脳の前庭系を刺激

• 吐く呼吸を5回ゆっくり繰り返す

 → 横隔膜と脳の安定をつなげるシンプルな介入

これらは一見地味ですが、脳の誤作動をリセットするための“神経系のアップデート”になります。

「治す」ではなく「戻す」という考え方へ

従来の対処法は、「硬い筋肉をほぐす」「骨盤を整える」「体幹を鍛える」といった“足りないものを足す”アプローチが主流でした。

しかし、“脳のブレーキ”による不調は、機能が低下しているのではなく「働いていないだけ」。

つまり、「壊れている」ではなく、「つながっていない」状態なのです。

そう考えると、“整える”のではなく“つなぎ直す”という方向で体を見る必要があります。

■ まとめ|「なんとなく不調」は“神経のズレ”が関係しているかも?

「最近すごくだるい」「腰が重くてやる気が出ない」

そんなときは、筋肉や骨格のせいではなく、脳と神経の“情報のズレ”が体にブレーキをかけている可能性があります。

意識・筋トレ・ストレッチでは変わらないと感じている方こそ、

一度、神経系からのアプローチや“感覚の再教育”に目を向けてみてください。

体の本来のリズムが戻ると、驚くほど軽く動けるようになります。

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